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暑中見舞いとは、暑中に知人などへ安否を尋ねるために家を訪問したり、手紙を出すことをいいます。また、その手紙や贈り物そのものを指すこともあります。
本来は、1年で最も暑い時期に相手の健康を気遣うという慣習からきていて、そのため暑中見舞いをするべきと言われる時期も、七夕をすぎたころや7月の中頃、早いところでは梅雨が明けたらとされており、相手の地域にとって最も暑い時期にするのがベストだということが言えそうです。
同じような時期にするもので、お中元、暑中見舞い、残暑見舞いがありますが、これらの違いはというと、お中元は7月の初旬から中旬にかけて、つまり、旧暦のお盆の行事として行われています。暑中見舞いはというと、大暑から立秋までの期間に行われるのが習わしとなっています。そして、残暑見舞いは立秋以降に行われるのが習慣なので、これら3つの違いは、単に時期が違うだけと言えそうです。
お中元に贈り物を贈るというのはよく耳にしますが、時期だけの違いということで、どうやら暑中見舞いとして贈り物をしても全く問題は無いように思われます。ただし、お中元、暑中見舞い、残暑見舞いと同じ相手に3回も贈り物をする必要はなく、夏の時期の挨拶として1度は贈り物をし、あとは挨拶状を書くだけに留めておいたほうがよいでしょう。
また、暑中見舞いの贈り物の相場としては、だいたい3,000円から5,000円くらいが多いようで、仕事上の上司であったり目上の方に贈る場合は5,000円くらいの品物でも良いかも知れません。受け取った方が逆に恐縮してしまうような高価なものはかえって失礼になるので避けた方が良いでしょう。
暑中見舞いと残暑見舞いは、すでに夏の贈り物としてお中元でいろいろなギフトをもらっている方が受け取ることも考え、それらのギフトとの重複を避けたい意味でも、近年では、好きなものが選べたり・買えたりするカタログギフトや商品券、ギフトカードを贈られる方が増えてきています。
また、暑中見舞いはもともと、暑い時期に相手を気遣う習慣から生まれていることから、夏らしく涼を感じられる贈り物である清涼飲料水やフルーツ、ゼリー、ビールなど、みずみずしいものが好まれる傾向があります。
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